デジタル大辞泉 「マスバテ島」の意味・読み・例文・類語 マスバテ‐とう〔‐タウ〕【マスバテ島】 《Masbate Island》フィリピン中央部、ビサヤ諸島のほぼ中央の島。ルソン島の南東沖に位置し、サマール海、ビサヤン海、シブヤン海に囲まれる。マスバテ州に属す。中心都市は州都マスバテ。スペイン統治時代に良質な木材を産したが、乱伐により衰退。現在は牧畜が盛ん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「マスバテ島」の意味・わかりやすい解説 マスバテ[島]Masbate Island フィリピンのルソン島とビサヤ諸島の間のシブヤン海に浮かぶ逆V字形の島。面積3269km2。中央南部と北西部沿岸に平地がみられるほかは,標高300~600mの山地が覆う。かつて良質の木材を産したが,スペイン時代の乱伐のため今では島の7割が草原と化した。住民はビコル,タガログ,ビサヤ地方からの移民からなり,トウモロコシ栽培と内陸部での牧畜が盛んである。島の北端部アロロイの近くには石英の鉱脈があり,第2次大戦前まで採鉱が行われた。ブリアス,ティカオ両島とともにマスバテ州を構成し,州人口は58万5000(1980)。執筆者:梅原 弘光 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マスバテ島」の意味・わかりやすい解説 マスバテ島マスバテとうMasbate Island フィリピン,ビサヤ諸島北部の島。面積 3269km2。北方のブリアス島,東方のティカオ島,および約 120の小島とともにマスバテ州を構成。逆V字形をしており,南部にアシド湾が入込む。沿岸部の低平地でトウモロコシ,イネ,芋類,ココヤシを栽培。内陸部は標高 300~600mの山地,丘陵,台地で,牧畜が盛ん。南西岸のバルドが比較的大きな漁港である。北部のアロロイに金鉱がある。北東岸にあるマスバテはコプラ,トウモロコシ,魚,家畜などを集散する港町で,州都でもある。州面積 4047km2。州人口 58万 4520 (1980) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「マスバテ島」の意味・わかりやすい解説 マスバテ島ますばてとうMasbate Island フィリピン中部、ビサヤ諸島のほぼ中央にある島。ルソン島南東方に位置しシブヤン海とビサヤ海とを分かつ。面積4084平方キロメートル、人口68万5000(2000)。内陸部は300~600メートルの山地が続くが、中央南部と北西部沿岸に平地が開ける。地震の多いことでも知られる。民族は複雑で、ビコル人、ヒリガイノ人、セブ人などが混住している。島の北端部のアロロイ付近には、金を含む石英の鉱脈があり、第二次世界大戦前まで採掘された。ウマ、ウシの産地としても有名である。中心都市は北岸のマスバテ(人口7万1441、2000)。[別技篤彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例