現代外国人名録2016 「マルティンワルザー」の解説
マルティン ワルザー
Martin Walser
- 職業・肩書
- 作家,劇作家
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1927年3月24日
- 出生地
- バイエルン州ワッサーブルク(ボーデン湖畔)
- 学歴
- レーゲンスブルク大学卒,テューリンゲン大学卒
- 学位
- 哲学博士〔1951年〕
- 受賞
- 47年グループ賞〔1955年〕,ヘルマン・ヘッセ賞〔1957年〕「フィリップスブルクの結婚」,ハウプトマン賞〔1962年〕,シラー賞〔1980年〕,ゲオルク・ビュヒナー賞「自己意識とイロニー」,ドイツ書籍出版販売取引所組合平和賞〔1998年〕
- 経歴
- 第二次大戦末期学徒動員され捕虜生活も経験。カフカ論で博士号をとった後、1950年代初めから作家活動に入る。“47年グループ”に認められ、シュトゥットガルトでのラジオ・テレビのプロデューサーを経て、’57年以降創作に専念。カフカやブレヒトを批判的に継承し、寓意劇手法などを用いながら現代社会を批判する作品を発表。小説・戯曲・評論などで多産な仕事ぶりを示し、ゲオルク・ビュヒナー賞、シラー賞ほか多くの文学賞を受け、現代ドイツの代表的作家となる。“47年グループ”の常連の一人で、社会批判や政治的関心が強く、社会民主党支持の選挙運動や反戦運動にも積極的に参加。また、労働者作家への支援や、不遇な作家の発掘、紹介にも尽力している。小説には3部作「ハーフタイム」(’60年)「一角獣」(’66年)「転落」(’73年)の他、「愛の彼岸」(’76年)、「逃亡する馬」(’78年)、「白鳥の家」(’80年)、「波濤」(’85年)、「狩り」(’88年)など、戯曲に「樫の木とアンゴラ兎」(’62年)、「黒いスワン」(’64年)、「室内の戦い」(’67年)、「ゲーテの手中に」(’82年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報