マンデビラ(読み)まんでびら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マンデビラ」の意味・わかりやすい解説

マンデビラ
まんでびら
[学] Mandevilla

キョウチクトウ科(APG分類:キョウチクトウ科)の藤本(とうほん)(つる植物)。熱帯アメリカに約100種が分布する。よく知られるサンデリM. sanderi (Hemsl.) Woodsonはブラジル原産で、春から秋に径6~7センチメートルの淡桃から濃桃色の漏斗(ろうと)形花をつける。つる性であるが、摘心して鉢花として利用する。園芸店では旧属名のディプラデニアDipladeniaの名でよばれる。また、アマビリスは種間交雑種で、より大形で、つる性が強く、品種ローズ・ジャイアント行灯(あんどん)仕立てにされる。径10センチメートル以上の大輪種で、夏によく開花する。繁殖は、両種とも挿木による。

[高林成年 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンデビラ」の意味・わかりやすい解説

マンデビラ
Mandevilla(Dipladenia)

キョウチクトウ科マンデビラ (チリソケイ) 属の総称メキシコからアルゼンチンにかけて約 100種が分布する。一般には旧属名のディプラデニアの名で呼ばれることが多い。葉は先のとがった卵円形で対生し,花冠は漏斗形で5裂する。半つる性で花径6~7cmのマンデビラ・サンデリ M.sanderiと,マンデビラ・アマビリス M.×amabilisの園芸品種である大輪つる性の`ローズ・ジャイアント'が,鉢植えで流通する。よく日に当てて管理し,冬期は明るい窓辺でなるべく 10℃以上に保つ。

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