ミトレ(その他表記)Bartolomé Mitre

改訂新版 世界大百科事典 「ミトレ」の意味・わかりやすい解説

ミトレ
Bartolomé Mitre
生没年:1821-1906

アルゼンチン大統領在任1862-68),軍人著述家。ブエノス・アイレスに生まれ,ロサス独裁政権を批判し15年間各地に亡命していたが,1852年カセロスの戦に加わり同政権を倒す。61年ウルキサ政権を失脚させ翌62年大統領に就任,州間対立を抑えて国家統一を達成した。開放体制の下で,貿易振興,移民受入れ,経済開発などを進めた。パラグアイ戦争では三国同盟側の司令官を務めた。70年には南アメリカの有力紙《ラ・ナシオン》を創刊,生涯政治的影響力をもち続けた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミトレ」の意味・わかりやすい解説

ミトレ
Mitre, Bartolomé

[生]1821.6.26. ブエノスアイレス
[没]1906.1.18. ブエノスアイレス
アルゼンチンの政治家,軍人,歴史家。大統領 (在任 1862~68) 。自由思想のため故国から亡命,1830年代はウルグアイに居住。 52年独裁者 J.ロサスの失脚後帰国し,ブエノスアイレス州の有力な指導者となった。 61年パボンの戦いで J.ウルキサの率いる連邦軍を破り国内統一に成功。 62年統一国家の初代大統領に就任。パラグアイ戦争ではアルゼンチン,ブラジル,ウルグアイ連合軍の総司令官として陣頭指揮をとった。 70年『ラ・ナシオン』 La Nación紙を創刊。主著『サン=マルティンの生涯』 Historia de San Martín (87~88) 。

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