ミネルバ2(読み)ミネルバツー

デジタル大辞泉 「ミネルバ2」の意味・読み・例文・類語

ミネルバ‐ツー【MINERVA-Ⅱ】[MIcro Nano Experimental Robot Vehicle for Asteroid, the second generation]

MIcro Nano Experimental Robot Vehicle for Asteroid, the second generation》平成26年(2014)に打ち上げられた小惑星探査機はやぶさ2に搭載された2種類の探査用ローバーはやぶさに搭載されたミネルバ後継として開発され、小惑星表面の微小な重力の下、内蔵モーターのトルクによって飛び跳ねるように移動する機構を採用。ミネルバⅡ1を構成するローバー1A、ローバー1B、およびミネルバⅡ2のローバー2の3台からなる。平成30年(2018)9月、リュウグウ表面へミネルバⅡ1の2台を投下。少なくとも1台は小惑星上での着陸・移動・観測に世界で初めて成功した。ミネルバⅡ2は不具合が続いていたが、当初の目的である微小重力下での移動機構の検証から、リュウグウの重力場測定に変更し、令和元年(2019)10月に投下され、運用終了。

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共同通信ニュース用語解説 「ミネルバ2」の解説

ミネルバ2

はやぶさ2に搭載された探査用の小型ロボット。直径約18センチ、高さ約7センチの正16角柱で重さは1キロ程度。カメラ温度計を備え、りゅうぐう地表で観測を行う。同じ型のロボットが計3台あり、今回は2台を放出し、残り1台は来年放出する。内部モーターの回転で発生させた力でジャンプしながら移動するのが特徴。観測して得たデータははやぶさ2を経由して地球まで送られる。

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