翻訳|milker
日本では搾乳機milking machineの意に用いており,普通,牛の乳をしぼる機械をいう。日本では1955年ころから普及しはじめ,現在はほとんどの酪農家で使用されている。乳頭内の乳を吸い出すには300~380mmHgの陰圧を用いる。乳頭に装着して乳を吸い出す部分をティートカップというが,ここは内室,外室の2室構造になっている。内室は搾乳中つねに一定の陰圧であり,外室はパルセーターという装置により陰圧と大気圧が1分間に30~60回繰り返される。搾乳時は牛の乳頭をティートカップの内室に挿入するが,内室,外室ともに陰圧の時期に乳が流出し,外室が大気圧の時期は乳の流出が停止する。これは内・外室間の弾性膜により乳頭を圧迫して,持続する陰圧から乳頭を保護するためである。流れ出した乳はバケットという容器に一時ためるか,パイプで直接牛乳処理室へ送乳する。前者をバケットミルカー,後者をパイプラインミルカーという。
執筆者:野附 巖
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