メネリク

百科事典マイペディア 「メネリク」の意味・わかりやすい解説

メネリク[2世]【メネリク】

エチオピア皇帝(在位1889年―1913年)。1865年ショア王となり,1889年即位。1896年イタリア侵攻軍をアドワの戦に破って主権確保以後,英・仏・伊と国境を画定し,領土保全。1897年にはソマリアのオガデン地方を併合オガデン戦争)。
→関連項目エチオピア

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旺文社世界史事典 三訂版 「メネリク」の解説

メネリク(2世)
Menelik Ⅱ

1844〜1913
エチオピアの皇帝(在位1889〜1913)
封建的王侯と戦ってエチオピアを統一国家とし,領土を2倍に拡大。1896年アドワの戦いでイタリア軍に大勝。その後,イギリス・フランス・ドイツ・イタリアと一連条約を結び,利権と引き換えにエチオピアの独立を認めさせた。

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世界大百科事典(旧版)内のメネリクの言及

【エチオピア】より

…ファラシャは,モーセのエジプト脱出に従わなかったユダヤ人の子孫ともいわれていて,〈モーセ五書〉をエチオピアの古いゲエズ語で朗読する。エチオピア諸語【赤阪 賢】
【歴史】

[古王国の時代]
 国としてのエチオピアの起源は歴史的というよりもむしろ伝説的で,ソロモン王とシバの女王のあいだに生まれたメネリク1世(前1000年ころ)によって創設されたといわれている。歴史的にその存在が確認できる最も古い国は,1世紀になって歴史に登場したアクスム王国である。…

※「メネリク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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