改訂新版 世界大百科事典 「メラノ」の意味・わかりやすい解説 メラノMerano イタリア北部,トレンティノ・アルト・アディジェ州ボルツァーノ県の町。ドイツ語名はメランMeran。人口3万3508(1981)。標高323m,パッシリオ川がアディジェ川に合流するところに開けた谷あいの平地にあり,南チロルを代表する観光地で,カジノ,劇場,温泉などがある。ローマ時代に軍隊の駐屯地として発達し,中世においても栄えたが,14世紀にハプスブルク家の支配に入ってからは停滞が続いた。産業は,観光のほか,ブドウ酒や木材加工が盛んである。執筆者:萩原 愛一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メラノ」の意味・わかりやすい解説 メラノMerano ドイツ語ではメラーン Meran。イタリア北部,トレンティノアルトアディジェ州ボルツァーノボーツェン県,トレントの北約 70km,アルプス山麓の都市。アディジェ川の支流パセリア川の右岸,標高 323mに位置する。南チロルの観光保養都市。 12世紀から 1420年までチロル国の首都。 1918年オーストリアからイタリア領となった。温泉と温暖な気候の療養地。ロープウェーで結ばれたスキー場がある。付近で産する果実,ブドウを集散するほか,現在では機械器具,硫黄精製,食品その他の工業が行われる。 12世紀建設のチロル城や 14~15世紀のゴシック様式の聖堂などがある。人口3万 2600 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by