メレンゲ(読み)めれんげ(その他表記)merengue スペイン語

デジタル大辞泉 「メレンゲ」の意味・読み・例文・類語

メレンゲ(〈フランス〉meringue)

泡立てた卵白砂糖香料などを加えたもの。そのまま、または軽く火を通して、洋菓子などの飾りに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「メレンゲ」の意味・読み・例文・類語

メレンゲ

  1. 〘 名詞 〙 ( [スペイン語] merengue ) ドミニカ共和国のダンス音楽。四分の二拍子の、アフリカ色の強い陽気なリズム特色。もとはカーニバル舞曲や行進の音楽といわれる。一八四〇年代ドミニカで生まれ、一九五〇年代に欧米に伝わり、七〇年代後半にニューヨーク大流行して、一般的になった。

メレンゲ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] meringue ) 卵白を泡立て、砂糖、香料を加えたもの。そのまま、あるいは軽く火を通して、洋菓子の飾りなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「メレンゲ」の意味・わかりやすい解説

メレンゲ(舞曲)
めれんげ
merengue スペイン語

カリブ海の島国ドミニカ共和国に伝わる2/4拍子系の舞曲。筒型両面太鼓タンボーラtamboraが二小節ごとに連打するリズムに特色がある。テンポはきわめて速く、全体的に明るく、軽い感じのする曲調のものが多い。その起源はカーニバルの舞曲や行進の音楽にあるといわれ、20世紀の初めに現在のような形になった。1950年代に欧米にも移入され、今日ではニューヨークなどを中心に世界的に親しまれている。なお、メレンゲという名称をもつ舞曲はカリブ海沿岸地域(ハイチベネズエラ)に多くみられるが、その起源・内容はかならずしもドミニカのそれと同じではない。

[田井竜一]


メレンゲ(菓子)
めれんげ
meringue フランス語

卵白を固く泡立て、砂糖、香料で味つけしたもので、純白色で光沢がある。そのまま洋菓子の飾りにしたり、弱火のオーブンで形のまま乾燥焼きにして菓子にする。メレンゲの名は、ルイ15世の皇后マリア・レシチンスカが広めたと伝えられている。種類はコールドとホットの2種で、コールドは泡立てたそのままのもの、ホットはオーブンで焼いたものをいう。

[小林文子]

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百科事典マイペディア 「メレンゲ」の意味・わかりやすい解説

メレンゲ

ドミニカ共和国の舞踊音楽。19世紀前半から知られ,同世紀末にはアコーディオンと打楽器による演奏様式が定着。20世紀に入ってサクソフォーンが加わり,舞曲としての形式も定まってますます流行した。4分の2拍子で,2小節ごとにくり返される小刻みなタンボーラtambora(太鼓)の連打に金属製のメレンゲ・ギロによる細分化された摩擦音が加わる,せわしない合奏が特色。ベネズエラの舞踊音楽のメレンゲは,4分の3拍子と8分の6拍子の混合拍子で,ドミニカのものとは別種である。ハイチの類似の舞踊音楽メラングは,4分の2拍子でも基本的なリズム・ビートが異なる。

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音楽用語ダス 「メレンゲ」の解説

メレンゲ[merengue]

'40年代にカリブ海のドミニカで広まったダンス・ミュージック。2/4拍子の軽快なリズムが特徴。'50年代頃からニューヨークでも盛んになった。アコーディオン、タンボーラ、グァヨ、マリンブラ、ギロなどを使った編成が一般的だが、現代ではサックスを加えた大編成のものも多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メレンゲ」の意味・わかりやすい解説

メレンゲ
meringue

19世紀中葉から伝わるドミニカ共和国の大衆的音楽で,ラテン音楽市場の一大勢力。年代が下るにつれて他の音楽の影響を受けつつ,よりポピュラーになり,歌い手や演奏者も数多く生れている。メレンゲ・ギロという擦音楽器と太鼓の組合せに特徴があり,2拍子で演奏される。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「メレンゲ」の解説

メレンゲ【meringue(フランス)】

卵白に砂糖を加え、かたく泡立ててたもの。軽く焼いて菓子とするほか、そのまま、または軽く焼いてケーキの飾りなどに用いる。

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栄養・生化学辞典 「メレンゲ」の解説

メレンゲ

 ムラングともいう.卵白と砂糖を混ぜて泡立てたもの.

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世界大百科事典(旧版)内のメレンゲの言及

【泡雪】より

…淡雪羹(かん)は,砂糖で甘味をつけた寒天の上に,泡立てた卵白を敷いて固めた寄物(よせもの)である。なお,ケーキなどに用いるメレンゲは,卵白をクリーム状に泡立て砂糖や香料を加えたものをいう。【鈴木 晋一】。…

【ケーキ】より

…コーティングとは,台となる菓子に種々の材料を塗ったり流しかけたりして,全体または一部をおおうことをいう。適温で溶かしたフォンダン(砂糖と水あめのシロップを練り合わせた糖衣)やクーベルチュールと呼ばれるコーティング用チョコレート,クリーム類,メレンゲ(卵白と砂糖を泡立てたもの),マジパン(アーモンドの粉末とシロップを混ぜ合わせて作る生地)などが用いられる。絞出しは,絞出袋と種々の形と大きさの口金を用いてクリーム類などを絞り出し,線や形を作り出すもので,デコレーションケーキには欠かせない技術である。…

※「メレンゲ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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