モカシン

デジタル大辞泉 「モカシン」の意味・読み・例文・類語

モカシン(moccasin)

甲部U字型の切り替えがある柔らかい革靴、また室内履き。北アメリカインディアンが履いていた、全体一枚革で作ったかかとのない靴を模したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「モカシン」の意味・読み・例文・類語

モカシン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] moccasin ) ( もとアメリカ‐インディアンが用いたシカ皮製の平底靴 ) 靴の一種。一枚の甲革で足を底全体からすっぽり包んで引っ張り上げ、モカ型という革片をかぶせ革紐で接合し、これに本底を取り付けたもの。
    1. [初出の実例]「淡いグレイのズボンに、モカシンの靴をはいている」(出典:血が足りない(1967)〈生島治郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「モカシン」の意味・わかりやすい解説

モカシン

本来北米先住民がはいていた表と底が1枚の皮でできている靴。またこれにヒントを得た,甲の部分がU字形に縫い合わされたヒールのない靴もモカシンといい,スポーツ・シューズや室内ばきなどに用いられる。
→関連項目セリーヌローファーワラビー(靴)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モカシン」の意味・わかりやすい解説

モカシン
moccasin

最も原初的な閉塞型靴の一種。元来北アメリカインディアンが柔らかなシカ皮を用いてつくったはきものに由来する。原型は1枚の皮革足底から甲にかけてふろしき状に包んだのち,直接縁辺に革紐を通して足首にゆわえつけたもの。この靴型はやがて甲部を切断してその部分にU字形の革を縫合し,さらには底革も別にしつらえた型へと発展したが,今日ではそれらをも含めてモカシンと呼んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のモカシンの言及

【靴】より

…しかし履物は残存しにくく,気候風土に従って地域的にも異なる種類のものが見られるから,サンダルから靴が派生したとは断定できない。靴はギリシア・ローマ時代になると,1枚の生皮で足を包みこむモカシンが広く用いられている。モカシンmoccasinは,アメリカ・インディアンの一部族アルゴンキン族の土語に由来する。…

※「モカシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android