現代外国人名録2016 「モハッシェタ・デビ」の解説
モハッシェタ・デビ
Mahasweta Devi
- 職業・肩書
- 作家
- 国籍
- インド
- 生年月日
- 1926年1月14日
- 出生地
- 東ベンガル・ダッカ(現・バングラデシュ)
- 学歴
- ビッショ・バロティ大学(英文学)〔1946年〕卒,カルカッタ大学大学院〔1963年〕修士課程修了
- 経歴
- 両親はいずれも作家。幼少時西ベンガルに移り、メディニプル、シャンティニケトン、カルカッタなどで教育をうける。1947年劇作家・俳優のビジョン・ボッタチャルジョと結婚、一子(作家のノバルン・ボッタチャルジョ)をもうけ離婚、のち作家のオシト・グプトと再婚するが離婚。教職のほかさまざまな職に就いたのち、’56年史伝「ジャーンシーの王妃」の出版後から職業作家としての地位を確立。ベンガル分離独立(’47年)前後の共産主義運動に身近に接した体験から、インドの民族史と現代社会の現実に早くから関心を寄せ、史伝「ビルサ・ムンダ」、「詩人ボンドゴティ・ガンニの生と死」「チョッティ・ムンダとその弓」、現代社会をテーマにした作品に「千八十四番の母」、中短編集「坩堝」「西南の雲」「はてしなくな続く煉瓦」などの作品があり、西ベンガルを代表する多作の作家。主としてベンガル語で作品を発表。一方、小学校用教科書の編纂、不可触民・部族民の地位向上と自立を目指す活動に携わり、’80年以降彼らの表現の場として季刊誌「灯火」を編集、また不可触民・部族問題を中心に社会評論を多数発表している。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報