モレクトロニクス

デジタル大辞泉 「モレクトロニクス」の意味・読み・例文・類語

モレクトロニクス(molectronics)

《molecular(分子の)+electronics(電子工学)から》分子電子工学。分子レベルでの分子の動作電子工学に応用しようとする新しい学問領域。

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百科事典マイペディア 「モレクトロニクス」の意味・わかりやすい解説

モレクトロニクス

モレキュラーエレクトロニクスの略。電子現象だけでなく,光や熱などの物性現象を利用し,対応する電子回路と入出力特性のみ等価なもの(機能デバイス)をつくる超小型電子技術または電子工学の一部門。超小型回路の開発初期のころ,ウェスティングハウス社で発表された機能デバイスの商品にちなむ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モレクトロニクス」の意味・わかりやすい解説

モレクトロニクス
molectronics

molecular electronicsの略。各回路素子を接続してつくり上げた従来の電子回路に代って,これと機能的に等価な動作をする回路 (機能ブロック) を,単に電子の運動だけを利用するのではなく,熱,光その他あらゆる物理現象を利用して構成する技術。現状では半導体表面や内部の物性を利用したものが多く,集積回路もその一例である。これを用いた機器は,回路素子の接続部分が少くなり,故障を起す可能性が減少するほか,重量,大きさなども非常に軽減される。

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