出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ミャンマー(ビルマ)、モン州の州都。サルウィン川河口南岸の港湾都市で、マルタバルと相対する。人口39万5900(2003推計)。サルウィン川とそれに合流するジャイン川、アラカン川がつくる複合三角州平野の中心地である。港は河口沖合いのビルギュン島により夏の季節風からも守られる良港で、海運、内陸河川航運の結節点として重要である。米とチーク材のほかゴム、茶の輸出が多い。精米、製材、織物、陶磁器の在来工業と、造船、醸造の近代工業が行われる。1827年から52年まで、イギリス領ビルマの中心都市として成長した。その後モン人が大量に移住入植した結果、周辺はモン人の集中居住地となっている。バゴーから南下してくる鉄道は、マルタバン―モールメイン間は連絡船で結ばれ、さらに南方のイエまで延びている。丘の上にあるチャイタンラン・パゴダやウゼナ・パゴダは多くの参拝者を集める。
[酒井敏明]
「モーラミャイン」のページをご覧ください。
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