ヤブロノイ山脈(読み)ヤブロノイさんみゃく(その他表記)Yablonovyi khrebet

精選版 日本国語大辞典 「ヤブロノイ山脈」の意味・読み・例文・類語

ヤブロノイ‐さんみゃく【ヤブロノイ山脈】

  1. ( ヤブロノイは[英語] Yablonoi ) ロシア連邦東シベリア南部にある山脈バイカル湖の東にほぼ平行して走り、北極海斜面と太平洋斜面の分水嶺をなす。最高峰はボリショイ‐サラナカン(一五七六メートル)。ロシア名はヤブロノブイ山脈

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改訂新版 世界大百科事典 「ヤブロノイ山脈」の意味・わかりやすい解説

ヤブロノイ[山脈]
Yablonovyi khrebet

ロシア連邦南東部,東シベリアのザバイカル地方にある山脈。バイカル湖に並行して北東南西に走り,長さ650km,標高1200~1600mの中山性山脈で,最高点は1702m。花コウ岩,砂岩結晶片岩などからなり,標高1200~1400mまではカラマツモミなどのタイガ山腹を覆い,それ以上は山地性のツンドラや裸地となる。また雨量が少ない広い谷には草原が広がる。ヤブロノイ山脈は北極海へ流れるエニセイ川,レナ川,オホーツク海へ流れるアムール川水系の分水界に当たる。また東麓のチタの西方ヤブロノボ村付近シベリア鉄道が山脈を越える。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤブロノイ山脈」の意味・わかりやすい解説

ヤブロノイ山脈
やぶろのいさんみゃく
Яблоновый Хребет/Yablonovïy Hrebet

ロシア連邦、中央シベリア南部、バイカル湖の東方を北東から南西に走る山脈。長さ約650キロメートル、最高点1706メートル。バイカル湖に並行して走るいくつかの地塁山脈の一つで、おもに花崗(かこう)岩で構成される。1200~1400メートルまでは針葉樹林北部はカラマツ、南部はマツを主とする)、それより上はツンドラ地帯または裸地となっている。中央部にチタの町があり、この付近でシベリア鉄道が山脈を横断している。

[宇根 寛]

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