ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユバ2世」の意味・わかりやすい解説
ユバ2世
ユバにせい
Juba II
[没]後24頃
北アフリカのヌミディア王国の王。在位前 29~25年。ユバ1世の子。1世が敗れたのち,カエサルの凱旋式でさらしものとされたが,イタリアで教育を受け,オクタウィアヌス (アウグスツス ) の好意で返還され,王に即位。再びそこが属州とされたあとはマウレタニア王 (在位前 25~後 24頃) とされた。クレオパトラ7世と M.アントニウスの間にできた娘と結婚し,ギリシア,ローマの書物や芸術作品を収集。みずからもギリシア語で歴史,地理,文法,演劇について多数の著作を著わしたが,断片のみ残存する。また首都カエサレアに図書館を設立した。
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