病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ヨウ素剤」の解説
ヨウ素剤
《ヨウ化カリウム製剤》
ヨウ化カリウム(小堺製薬、日医工、日興製薬販売、日興製薬、ファイザー、マイラン製薬、山善製薬)
ヨウ化カリウム丸(日医工)
《ヨウ素レシチン製剤》
ヨウレチン(第一薬品産業)
ヨウ素レシチン製剤は天然に存在するダイズレシチンとミネラルのヨウ素とを結合した薬です。
ヨウ素は、おもに
ほかに、目の網膜の組織呼吸や新陳代謝を促進する作用があります。
ヨウ素剤は、ヨウ素欠乏によっておこった
ヨウ化カリウム製剤では、第三期梅毒の治療にも用いられます。
①過敏症状(
ヨウ化カリウム製剤では、ヨウ素中毒(結膜炎、気管支炎、耳下腺炎など)、ヨウ素悪液質(皮膚のあれ、全身衰弱、神経過敏など)がおこることがあります。このような症状が現れたときには使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②ヨウ素レシチン製剤で、軽い胃腸障害、食欲不振、頭痛など、ヨウ化カリウム製剤で、胃痛、歯痛、甲状腺機能低下症などがおこることがあります。
このような症状がおこったときは、医師に相談してください。
①さまざまな剤型があります。1日の使用回数と使用時間・1回の使用量については医師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。
また、十分な水(コップ1杯の水)で飲んでください。
②あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質・現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。
とくに、妊婦、妊娠している可能性のある人は、原則として服用はできません。またヨウ化カリウム製剤は、肺結核の人には使用できません。そのほかに甲状腺の病気がある人は、医師の指示を厳重に守る必要があります。必ず医師に報告してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報