ヨンユット・ユッタウォン(その他表記)Yongyuth Yuthavong

現代外国人名録2016 の解説

ヨンユット・ユッタウォン
Yongyuth Yuthavong

職業・肩書
遺伝子工学者 マヒドン大学名誉教授 元タイ科学技術相

国籍
タイ

生年月日
1944年

出生地
ロッブリ

専門
マラリア原虫の構造解明

学歴
ロンドン大学卒

学位
博士号(有機化学,オックスフォード大学)〔1969年〕

受賞
日経アジア賞(科学技術部門,第9回)〔2004年〕

経歴
軍人の家に生まれるが、経済学者でのちにタイ中央銀行総裁となる叔父を父親代わりに育つ。経済学を志したのち自然科学に転じ、1962年国費留学生として渡英。ロンドン大学を経て、’69年オックスフォード大学で博士号を取得後は、酵素、細胞膜の研究に取り組む。帰国後、マヒドン大学で教鞭を執り、’70年代半ばからマラリア研究に着手ロックフェラー財団などの支援を受け、マラリア原虫の構造解明を前進させるなど、マラリア制圧への大きな功績を残す。一方、タイの科学技術振興にも尽力し、タイ独自の遺伝子工学施設の創立創案、’83年国立遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC)開設に漕ぎ着け、のち2代目所長を務める。また、行政にも深く関わり、’79年科学技術エネルギー省設立に奔走したほか、’92年国家科学技術開発局の初代局長に就任。’98年BIOTECに研究者として復帰。この間、選抜した優秀な中学生を支援して学者育成を目指す遠大なプログラムを実現するなど教育にも情熱を注ぐ。2004年研究成果の他、タイの科学技術研究体制の整備人材育成への貢献が評価され日経アジア賞を受賞。2006年タイ科学技術相。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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