ラスペツィア(読み)らすぺつぃあ(英語表記)La Spezia

デジタル大辞泉 「ラスペツィア」の意味・読み・例文・類語

ラ‐スペツィア(La Spezia)

イタリア北西部、リグリア州都市。リグリア海のラ‐スペツィア湾の奥に位置する。海軍基地があるほか、同国有数の商港をもつ。石油化学工業造船業機械工業が盛ん。14世紀に建造されたサンジョルジョ城、海軍技術博物館などがある。1997年に世界遺産文化遺産)に登録されたチンクエテッレ玄関口としても知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラスペツィア」の意味・わかりやすい解説

ラ・スペツィア
らすぺつぃあ
La Spezia

イタリア北西部、リグリア州ラ・スペツィア県の県都人口9万1027(2001国勢調査速報値)。リグリア海のラ・スペツィア湾奥に位置する商工業港湾都市。15世紀ごろにはすでに商港として一定の重要性を有していたが、イタリア統一(1861)以降の海軍基地および海軍工廠(こうしょう)の設立契機に飛躍的に発展した。その結果、1848年には5000にすぎなかった人口は、1901年6万6000、40年12万3000と激増した。軍事的機能もさることながら、石油交易と結び付いた商業的機能の重要性が増しつつある。精油造船機械といった工業活動も盛んである。

[堺 憲一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラスペツィア」の意味・わかりやすい解説

ラスペツィア
La Spezia

イタリア北西部,リグリア州の南東部,ラスペツィア県の県都。リグリア海にのぞむ港湾都市。ローマ時代からの町であるが,歴史に登場したのは 13世紀。ジェノバの支配下で活躍し,16世紀には都市に発展。 1857年海軍基地がジェノバから移され,70年海軍工廠が建設されてイタリアの主要軍港に発展。第2次世界大戦中には激しい空爆により大きな被害を受けたが,現在もイタリア屈指の海軍工廠があり,商業のほか,製鉄,機械などの工業も行われる。人口 10万 1701 (1991推計) 。

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