ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラブロフスキー」の意味・わかりやすい解説
ラブロフスキー
Lavrovskii, Leonid Mikhailovich
[没]1967.11.26. パリ
ソ連の舞踊家,振付師。 1922年国立オペラ・バレエ団 (のちのキーロフ・バレエ団) に入り,『白鳥の湖』のジークフリートなどの主役を演じた。 30年にレニングラード・バレエ学校の卒業公演のために作った『シンフォニック・エチュード』が新鮮な感覚にあふれていると称賛された。その後,『四季』 (1931) ,『ファデッタ』 (34) ,『カテリーナ』 (35) ,『コーカサスの虜囚』 (37) を作り,演劇的,心理的なバレエへの傾向を強めた。キーロフ・バレエ団,ボリショイ・バレエ団のディレクターをつとめ,劇的バレエ『ロミオとジュリエット』 (40) ,『石の花』 (54) ,『夜の都会』 (61) などを発表。 65年ソ連人民芸術家の称号を受けた。息子ミハイルも 65年バルナ国際バレエ・コンクールで第1位受賞,ボリショイ劇場で N.ベスメルトノワのパートナーとして活躍し,85年チフリス・バレエ団の芸術監督に就任した。
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