百科事典マイペディア 「リー・クワンユー」の意味・わかりやすい解説
リー・クワンユー
→関連項目マーライオン像
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シンガポール共和国の政治家。シンガポールの客家(ハツカ)の家に生まれ,シンガポールのラッフルズ・カレッジおよびイギリスのケンブリッジ大学に学んだ。1950年弁護士の資格をとり,翌年シンガポールで開業したが,54年人民行動党を組織してその書記長となり,政治活動に入った。55年立法議会議員となり,59年シンガポール自治国首相に就任した。63年マレーシアが結成されると,シンガポールはその1州として参加したが,65年には分離してシンガポール共和国となり,リーはその首相となった。彼の思想は現実的社会主義者のそれで,共産主義とは厳しく一線を画している。その政治は社会的正義の実現を目標とし,社会主義的な経済政策はとらず,現実的な近代化,工業政策をとった。90年首相を退いたが,上級相として閣内にとどまり,にらみをきかせている。
執筆者:生田 滋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…その一方で植民地体制から独立への移行も着々と進められ,55年の総選挙後D.マーシャルが首席大臣となり(のちリム・ユウ・ホックと交代),イギリスとの間に独立交渉がもたれた。59年の総選挙でリー・クワンユーの率いる人民行動党が圧勝し,シンガポールは彼を首相とする自治国となった。そして63年8月31日,完全独立を宣言し,同年9月16日,マレーシア連邦の結成に一州として参加した。…
※「リー・クワンユー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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