ルーツィ(その他表記)Luzi, Mario

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーツィ」の意味・わかりやすい解説

ルーツィ
Luzi, Mario

[生]1914. フィレンツェ近郊カステッロ
[没]2005.2.28. フィレンツェ
イタリアの詩人,文芸評論家,翻訳家。エルメティズモのあと,象徴主義を経て,現代の不安を詩のうちにとらえようとした。 1936年にフィレンツェ大学で博士号を取得し,その後各地でフランス文学を教えた。 1950年代初めに,文学雑誌『ラ・キメラ』の共同創刊者となった。 1957年に詩部門のマルツォット賞を,1964年にはエトナ・タオルミーナ賞を受賞。主著『小舟』 La barca (1935) ,『夜半の訪れ』 Avvento notturno (1940) ,『真実の栄誉』 Onore del vero (1957) ,『生きる正義』 Il giusto della vita (1960) ,『変遷と形態』 Vicissitudine e forma (1974) 。 2004年,国家功労者として終身上院議員に任命された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ルーツィ」の意味・わかりやすい解説

ルーツィ
るーつぃ
Mario Luzi
(1914―2005)

イタリアの詩人、批評家。カンパーナの詩に強い影響を受け、カトリック系文芸誌『フロンテスピーツィオ』によって詩作を発表。時間と永遠、人間と宇宙の対立などを主題に次々に詩集を刊行。のちにそれらは『人生の正義』(1960)にまとめられた。初期には表現が閉鎖的で難解であったが、しだいに対話体などを取り入れて平明になった。ほかに『不可視の根源に立って』(1965)、『論争の火に焼かれて』(1978)などの詩集、『マラルメ研究』(1959)などの評論も多い。2004年イタリア上院の終身議員となった。

[川名公平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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