ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルーツィ」の意味・わかりやすい解説
ルーツィ
Luzi, Mario
[没]2005.2.28. フィレンツェ
イタリアの詩人,文芸評論家,翻訳家。エルメティズモのあと,象徴主義を経て,現代の不安を詩のうちにとらえようとした。 1936年にフィレンツェ大学で博士号を取得し,その後各地でフランス文学を教えた。 1950年代初めに,文学雑誌『ラ・キメラ』の共同創刊者となった。 1957年に詩部門のマルツォット賞を,1964年にはエトナ・タオルミーナ賞を受賞。主著『小舟』 La barca (1935) ,『夜半の訪れ』 Avvento notturno (1940) ,『真実の栄誉』 Onore del vero (1957) ,『生きる正義』 Il giusto della vita (1960) ,『変遷と形態』 Vicissitudine e forma (1974) 。 2004年,国家功労者として終身上院議員に任命された。
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