レオポン(読み)れおぽん(英語表記)leopon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レオポン」の意味・わかりやすい解説

レオポン
れおぽん
leopon

哺乳(ほにゅう)綱食肉目ネコ科の動物。飼育下の雄のヒョウと雌のライオンとの間にできる一代雑種で、ヒョウleopardのleopとライオンlionのonを合成して名づけられた。全身にヒョウ紋があり、雄にはライオンに似たたてがみがある。体はヒョウより大形で、生後9年3か月で体長1.41メートル、体重95.5キログラムであった。甲子園阪神パークで1959年(昭和34)に生まれた雄雌の2頭が世界で初めてで、1961年には雄1頭と雌2頭が生まれた。妊娠期間は101日と106日であった。しかし、レオポンは1代限りで、繁殖能力がない。

[今泉忠明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオポン」の意味・わかりやすい解説

レオポン
leopon

食肉目ネコ科。雄ヒョウと雌ライオンの種間雑種。 1959年 11月3日に兵庫県西宮市の甲子園動物園で初めて生れた。体にヒョウのような斑紋をもつがヒョウより大型で,雄はライオンのようなたてがみをもつ。ネコ科の種間雑種はこのほかに,雄ライオンと雌トラの間でライガーが,雄トラと雌ライオンの間でタイゴンがつくられている。なお,これら種間雑種には繁殖能力がない。

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