レオメーター

化学辞典 第2版 「レオメーター」の解説

レオメーター
レオメーター
rheometer

物質のレオロジー的性質を測定するための装置総称.測定には動的測定と静的測定があり,また測定対象が固体であるか液体であるかによって装置が異なる.固体用としては,引張り,ねじり,まげの変形に対し,クリープ応力緩和,動的粘弾性(強制振動,自由振動)のレオメーターがある.液体用としては,同心円筒型,円すい-平板型,平行円板型などの回転粘度計や,ずり変形に対するクリープ,応力緩和,一定ずり速度下のずり応力測定,振動ずり変形に対する動的測定が可能なレオメーターがある.また,定常ずり流動に重ねた微小振動ずり変形による動的測定が可能なものや,法線応力効果の測定もできるレオゴニオメーターもある.固体,液体ともに測定可能な音波,超音波による測定も動的測定のレオメーターの一種となる.この場合,ずり変形や伸縮変形に対する粘弾性だけではなく,体積粘弾性も測定することができる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レオメーター」の意味・わかりやすい解説

レオメーター
れおめーたー
rheometer

物質の変形と流動に関する諸性質(粘性、粘弾性など)を総合的に測定・評価するための装置。対象物質に応じた種々の試験が行えるようくふうされている。たとえば、回転する円錐(えんすい)と静止平板の間に試料液体を入れて、その非ニュートン粘性を測定する装置を組み込む例などがそれである。

[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「レオメーター」の解説

レオメーター

 弾力測定機.物質の固さ,粘度,伸び,切断強度,応力緩和などの物性を測定する装置.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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