レシステンシア(読み)れしすてんしあ(英語表記)Resistencia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レシステンシア」の意味・わかりやすい解説

レシステンシア
Resistencia

アルゼンチン北部,チャコ州の州都ブエノスアイレスの北約 800km,パラナ川西岸に近く,同川に注ぐバランケラス川の最下流部にのぞむ。 17世紀なかばにイエズス会の伝道所が建設されたことに始る。現在グランチャコと呼ばれる大平原地帯の最大の都市で,商工業中心地としてチャコに産する綿花,ケブラチョ (タンニン原木) ,肉牛,鉛鉱石などを集散し,市内にはタンニン抽出工場をはじめ,繰綿,なめし皮,鉛精錬製材食肉などの工場がある。ブエノスアイレスと鉄道,道路で結ばれ,チャコ横断鉄道の起点となっている。パラナ川の対岸にはコリエンテスがあり,道路橋で結ばれる。人口 22万 104 (1980) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レシステンシア」の意味・わかりやすい解説

レシステンシア
れしすてんしあ
Resistencia

アルゼンチン北部、チャコ州の州都。パラナ川右岸の河港都市で、対岸にコリエンテスがある。人口39万9000(2002推計)。植民地時代も独立以降も辺境で、先住民勢力が強いため開発が遅れていた。しかし、19世紀末の先住民征圧後、北東部フロンティアの開発基地として、行政、経済の中心地となり、綿花ブームにより開発が進んだ。綿花、ケブラチョ、家畜集散地である。市名は「抵抗」を意味する。

[今井圭子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android