百科事典マイペディア 「レスター伯」の意味・わかりやすい解説 レスター伯【レスターはく】 イングランドのエリザベス1世の寵臣。ノーサンバーランド公ジョン・ダッドリー(ウォリック伯)の第5子。エドワード6世の死去の際の王位継承をめぐってジェーン・グレイを支持したために,メアリー1世から死刑を宣告されたが,許されてエリザベスの宮廷に入り,主馬頭,枢密院議員などを経て,1564年レスター伯となる。長身美貌で女王の寵臣となり,一時は結婚を噂されたこともあった。1565年ネーデルラントに派遣されたが,無能で召還された。他方,文芸の保護者として知られたが,女性関係に無節操で,女王の激しい怒りを買ったこともある。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「レスター伯」の意味・わかりやすい解説 レスター伯 (レスターはく)Robert Dudley,Earl of Leicester生没年:1532?-88 イギリスの廷臣。ノーサンバーランド公ジョン・ダッドリーの第5子。エドワード6世の死に伴う王位継承をめぐり,ジェーン・グレーを支持したかどで父とともに1554年死刑の宣告を受ける。しかし許され,ほどなくエリザベス女王の寵臣となり,59年枢密院議員。一時女王との結婚を取沙汰される。宮廷内派閥の領袖としてセシル派と争った。65年ネーデルラントに遠征。女王晩年の寵臣エセックス伯は彼の継子。執筆者:越智 武臣 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by