フランス西部,ビスケー湾に浮かぶ島。シャラント・マリティム県に属し,二つの郡からなる。人口約1万,面積85km2。対岸のラ・ロシェルから2.5km離れ,橋で結ばれている。北はブルトン水道,南はアンティオシュ水道に面する。北西~南東方向に細長く,長さ28km,幅3~5km。全般に平たんな地形であり,島の南西部には海岸線に沿って直線状に並ぶ砂丘があり,植生が少なく人の手が加わっていない。しかし,北東部の海岸には入江が多い。気候が温暖なため促成野菜をはじめ,穀物,ブドウ,アスパラガスなどの栽培が経済活動の中心で,海岸部ではカキの養殖が行われ,塩田が広がる。夏季には訪れる海水浴客が多い。
執筆者:高橋 伸夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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