ローマの泉(読み)ローマノイズミ(その他表記)Fontane di Roma

デジタル大辞泉 「ローマの泉」の意味・読み・例文・類語

ローマのいずみ〔‐のいづみ〕【ローマの泉】

原題、〈イタリアFontane di Romaレスピーギ作曲の交響詩。1916年作曲。華麗な管弦楽法を駆使した色彩的な旋律で知られ、ローマの松ローマの祭とともに「ローマ三部作」とよばれる。別邦題「ローマの噴水」。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローマの泉」の意味・わかりやすい解説

ローマの泉
ろーまのいずみ
Fontane di Roma

イタリアの作曲家レスピーギの交響詩。1916年作曲。ローマにある四つの有名な噴水の情景を色彩的な管弦楽法と美しい旋律で詩情豊かに描き出し、作曲者の出世作となった。なお、近年では『ローマの噴水』と訳されることが多い。(1)夜明けジュリアの谷の噴水、(2)朝のトリトンの噴水、(3)真昼のトレビの噴水、(4)たそがれのメディチ荘の噴水、以上切れ目なく演奏される四つの楽章からなり、それぞれの泉がもっとも美しい景観を見せる時刻が選ばれている。ローマとその周辺の四つの場所を象徴的に描き、レスピーギの作品中もっとも高い人気をもつ『ローマの松』Pini di Roma(1924)、および宗教的祭事を豊かなスケールと強烈な色彩で描いた『ローマの祭』Feste romane(1929)とあわせて「ローマ三部作」の名で広く親しまれている。

[三宅幸夫]

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デジタル大辞泉プラス 「ローマの泉」の解説

ローマの泉

イタリアの作曲家オットリーノ・レスピーギの交響詩『ローマの噴水』の別邦題。

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