アオムシサムライコマユバチ

百科事典マイペディアの解説

アオムシサムライコマユバチ

アオムシコマユバチとも。膜翅(まくし)目コマユバチ科の昆虫。寄生バチの1種で,体長3mm内外,黒色。モンシロチョウ類の幼虫青虫)の有力な天敵。その体内に寄生し,寄主の蛹化(ようか)直前に,その皮膚を破って外界に脱出,直ちに淡黄色の小さな繭を作る。寄主はこのため死ぬ。分布は日本からヨーロッパに至る各地。
→関連項目コマユバチ

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世界大百科事典 第2版の解説

アオムシサムライコマユバチ【Apanteles glomeratus】

アオムシコマユバチとも呼ばれる(イラスト)。膜翅目コマユバチ科に属する昆虫。寄生バチの1種で,体長3mm前後,全体黒色。雌は若い青虫の体内に産卵し,孵化(ふか)した幼虫はそのまま寄主の体内で摂食しながら成長する。青虫が十分成長したころ,ハチの幼虫も成熟し,寄主の体壁や環節継目などをかみ破って外に出て繭を紡ぎ,さなぎになり,やがて羽化する。1匹の青虫に数個から数十個の卵が産みつけられるが,幼虫はそろって成長し,互いの間で争うことはない。

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世界大百科事典内のアオムシサムライコマユバチの言及

【益虫】より

…寄生性の昆虫はきわめて多く,とくにハエや小型のハチには宿主の体内で育つために,それを死に至らしめるものが多い。例えばモンシロチョウの幼虫に寄生するアオムシサムライコマユバチや,ヨトウムシに寄生するヒゲナシハリバエなどは身近な益虫として名高い。
[花粉の媒介]
 二つめは花粉を媒介する昆虫群である。…

※「アオムシサムライコマユバチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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