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アストロラーブ astrolabe

翻訳|astrolabe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アストロラーブ
astrolabe

イスラムの天文学者が発達させた天体の高度測定器で,ヨーロッパには 13世紀に伝えられた。 16~17世紀の大航海時代の天文航法には欠かせない計測具で,16世紀後半には日本にも伝えられ,朱印貿易船の航海に使用された。当時日本ではアストロラアビヨとかイスタラビと呼んでいるが,前者はラテン語の astrolabium,後者はポルトガル語の astrolabioからきたものである。アラビア語でアストゥルラーブ asturlābという。紐でつるした目盛りつき円盤に,天体の位置を示す指針が取付けてある。その後,正三角形プリズムと水銀盤を用い,天体がある高度に達した時刻を測定して,観測地点の緯度および経度を決める器械をいうようになった。野外観測に用いられてきたが,パリ天文台長の A.ダションにより高精度観測器械に改良され,緯度変化などの精密観測に使われている。

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百科事典マイペディアの解説

アストロラーブ

アストロラーベともいう。天体の高度を測るために古代から用いられた天文観測用具。ひもでつるした円環に目盛を刻み,天体の位置をさす指針を取り付けたもの。現在では経緯度決定に使われる高級な天体観測装置をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

アストロラーブ【astrolabe】

アストロラーベともいう。天体の高度を測るために古代から使われた簡単な観測器械の名であったが,現在では経緯度決定に使われる高級な天体観測装置をいう。この装置は恒星が一定高度(角度で45度または60度のことが多い)に達する時刻を測定するもので,3星以上の観測から経緯度を同時に決定できる。この方法は大気差の影響を一定値として近似的に除去できるのが特徴である。観測高度を一定に保つ方式がこの装置の重要な点で,プリズムと水銀面を使用する型式,振子式につり下げた補償鏡とプリズムを組み合わせた型式などがある。

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大辞林 第三版の解説

アストロラーブ【astrolabe】

古代から中世にかけて使われた天文測量器械。天体の高度を測定するのに用いる。占星術などにも用いられた。江戸初期にはアストロラビヨ・イスタラビなどと呼ばれた。
正三角形のプリズムと水銀盤面を利用するなどして、天体の高度が60度に達した瞬間の時刻を観測し、その地点の経緯度を精密に求める装置。アストロラーベ。

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世界大百科事典内のアストロラーブの言及

【アストゥルラービー】より

…アッバース朝の第7代カリフ,マームーン(在位813‐833)のもとで活躍し,バグダードやダマスクスで観測を行った。名前は〈アストロラーブの〉を意味し,天文器具の製作で特に有名であったことを示している。アストロラーブに関する著作が残っており,現存するものではアラビアで最も古いものの一つである。…

【大航海時代】より


[第2期 1480‐1529]
 ポルトガルでは1480年にジョアン2世が即位し,一時中断されていたアフリカ西海岸での活動が再開された。まず航海技術の面について述べると,四分儀の代りにイスラム教徒から学んだアストロラーブが導入され,また簡単な測定用具としてヤコブの杖が使用された。また低緯度地域で太陽の高度から緯度を測定するための赤緯表を含む航海暦が編纂された。…

※「アストロラーブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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