アスパラギナーゼ(その他表記)asparaginase

翻訳|asparaginase

デジタル大辞泉 「アスパラギナーゼ」の意味・読み・例文・類語

アスパラギナーゼ(asparaginase)

アスパラギンアスパラギン酸アンモニア加水分解する酵素白血病リンパ腫などに対する抗腫瘍効果をもつことが知られる。また、毒性が強いアクリルアミド生成を抑えるはたらきがあるため、食品添加物として用いられる。

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化学辞典 第2版 「アスパラギナーゼ」の解説

アスパラギナーゼ
アスパラギナーゼ
asparaginase

EC 3.5.1.1.アスパラギンの酸アミド結合加水分解し,アスパラギン酸とアンモニアを生成する反応を触媒する酵素.モルモット血清,肝臓微生物から精製されている.大腸菌より単離されたアスパラギナーゼは分子量13.4×104,4個のサブユニットより構成されている.高い基質特異性を有するが,グルタミンに対し作用するものもある.白血病,リンパ腫に対する抑制作用がある.[CAS 9015-68-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスパラギナーゼ」の意味・わかりやすい解説

アスパラギナーゼ
asparaginase

アスパラギン (略号 Asn) のβカルボキシル基アミドとして結合したアミノ基を加水分解しアスパラギン酸 (Asp) とアンモニアにする (L-Asn+ H2O →L-Asp+ NH3 ) 酵素。動植物組織,微生物に広く分布する。体液中にアスパラギンがあると悪性腫瘍細胞発育が促進されるが,アスパラギナーゼはこれを分解してアスパラギン酸にするので,腹水癌腫の発育阻害作用があり,また特殊な細胞の糖蛋白質の生合成を阻害する。

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