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アチェ州

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アチェ州

王国として栄えたが、19世紀末から20世紀初頭にかけてオランダ植民地に。1949年のインドネシア独立時にその一部となったが、文化の違いや「豊富な石油、天然ガスを中央政府に搾取されている」という反発から「自由アチェ運動」が76年に独立を宣言して国軍と軍事衝突。国軍に殺害、誘拐された民間人を含め、1万5千人以上の死者・行方不明者が出た。2004年にはスマトラ沖大地震による大津波でアチェ州だけで16万人以上が犠牲に。05年、和平協定が成立し、大幅な自治権を獲得した。

(2012-10-19 朝日新聞 朝刊 教育1)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アチェ〔州〕
アチェ
Aceh

インドネシアスマトラ島北西端部を占める州。正式名称ナングロアチェダルサラーム州 Nanggroe Aceh Darussalam。法律により大幅な自治が認められている。州都バンダアチェ。三方を海に囲まれ,西と北はインド洋,東はマラッカ海峡に面し,南東でスマトラウタラ州と境を接する。地形は山がちで海岸沿いに平野があり,川は短い。良港がなく,大型船はスマトラ島北西沖にあるウェ島の自由港サバンを利用する。アチェ王国の故地で,マレー系のアチェ族はオランダの植民地支配に頑強に抵抗し,アチェ戦争で敗れたのちもゲリラ戦を続けた。インドネシア共和国成立後,分離独立運動を起こし,1959年特別州の設置をみたが,以降も武力衝突は続いた。2002年自治権を大幅に拡大する特別地方自治法が施行され,名称をナングロアチェダルサラーム州に変更。2004年スマトラ島沖地震による津波で甚大な被害を受け,再建に向け和平交渉が進展し,2005年和平合意にいたった。農業が主産業で,米,トウモロコシ,サツマイモなどが生産される。コショウ,コプラ,ビンロウジ,ゴムはおもな輸出品。東岸には油田と天然ガス田があり,ランサ近郊のラントウ油田は日本と共同で油田開発が進められた。面積 5万7956km2。人口 449万4410(2010)。

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