アベイロ(読み)あべいろ(英語表記)Aveiro

デジタル大辞泉 「アベイロ」の意味・読み・例文・類語

アベイロ(Aveiro)

ポルトガル西部の港湾都市。ブーガ川河口潟湖せきこ運河水路で結ばれる。古くから製塩業と漁業で栄えた。16世紀創建の大聖堂、旧イエズス会修道院を改装した美術館がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アベイロ」の意味・わかりやすい解説

アベイロ
あべいろ
Aveiro

ポルトガル、ベイラ・リトラル地方の港湾都市。人口3万8982(2001)。ポルトの南約50キロメートル、ブーガ川河口の潟湖(せきこ)の奥に位置し、多くの水路がある。水産業と製塩業が盛ん。16世紀には、ジョアン3世のニューファンドランド開拓に伴うタラ漁で栄えた。1575年、暴風雨により潟湖が大西洋と遮断されて衰微したが、19世紀初頭に城壁石材を用いて人工水路を開削外洋と潟湖を結んで港湾機能を取り戻した。旧イエズス会修道院が美術館として公開されており、中世以来の豊富な展示物を誇る。

田辺 裕・柴田匡平]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アベイロ」の意味・わかりやすい解説

アベイロ
Aveiro

ポルトガル北西部,アベイロ県の県都。ボーガ川の河口の潟に面し,ニューファンドランド近海のタラ漁の漁港として繁栄していたが,1575年に潟が砂で閉じられてからは衰退。 19世紀になって運河で大西洋に結ばれ,再興。潟は干拓され農地となり,一部は塩田として利用される。港はイワシ漁の基地。周辺では農業が行われるほか,ワイン,塩,木材などを産し,硫黄を採掘する。人口3万 5246 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android