アリババ(英語表記)Ali Baba

翻訳|Ali Baba

大辞林 第三版の解説

アリババ【Ali Baba】

「千夜一夜物語」中の一編「アリババと四十人の盗賊」の主人公。盗賊の洞窟どうくつから宝を奪い、仕返しにきた盗賊を全滅させる。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

知恵蔵の解説

アリババ

中国の電子商取引最大手。1999年に元英語教師のジャック・マー(馬雲)が浙江省杭州のアパートの一室で創業した。インターネットの普及を背景に、先駆的な無料サービスや積極的なM&Aで、ネット通販(天猫)、ショップ&オークション(淘宝網)、オンライン決済(支付宝)、クラウドコンピューティング、金融サービスなど、次々と事業を拡大していった。現在、中国国内ではどの部門も55~90%と圧倒的なシェアを誇る。収益の大半は、広告収入と出店料・決済手数料である。
2005年には米Yahoo!と業務提携し、08年にはソフトバンクの出資で日本法人も設立。金融危機を契機に、国際オンラインサービスに一層力を入れ、14年9月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。上場日の終値をもとにした株式時価総額は約2310億ドル(約25兆円)で、IT企業としては、アップル、グーグル、マイクロソフトに次いで世界4位、アマゾンやフェイスブックを上回る。筆頭株主はソフトバンクで、約34%を占めている。企業統治は経営者の支配権が強いパートナーシップ制で、ジャック・マー会長や創業メンバーを中心としたパートナー(現在28名)が取締役の過半数を指名できる。また、中国企業・IT企業には珍しく経営幹部の約3割を女性が占めている。
創業者で会長のジャック・マーは大学受験に2度落ち、起業にも多くの失敗を重ねたアンチエリート。特権階級の既得権に挑み中国一の大富豪になったこと、また奇抜なファッションやメディア受けするパフォーマンスから、中国では「時代の風雲児」「カリスマ経営者」として野心ある若者たちのロールモデルとなっている。

(大迫秀樹 フリー編集者/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

アリババ(Alibaba)

アラビアの説話「アリババと四十人の盗賊」の主人公の名前。貧しいが働き者で、盗賊の隠した宝物を得て富者となる。
中国のインターネット関連会社。正式名称は阿里巴巴集団(Alibaba Group)。アジア最大のECサイトを運営するほか、製造業者と仕入れ業者の取引の場を提供する世界規模のBtoBサービスを展開。1999年設立。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アリババ
ありばば
Alibaba

中国の大手情報技術グループAlibaba Group(阿里巴巴集団)が運営するeコマースサイトの名称。Alibaba Groupの本社は浙江(せっこう)省杭州(こうしゅう)市にある。英語教師であった馬雲(マーユン)(英語名:ジャック・マー)(1964― )が1999年に創業した。当初は企業どうしの電子商取引へのサポートを中心に事業を展開したが、2003年に一般消費者向けの電子商取引サイト「淘宝網(タオバオワン)」を開設、2005年に電子マネーサービス支付宝(アリペイ)を導入したことで人気を博し、たちまち中国最大のインターネット通販業者に成長した。支付宝は、消費者が支払う代金をアリババが一時的に預かり、商品が無事に届いてから業者に支払われるシステムで、詐欺事件や不良品トラブルを未然に防ぐことができるため、利用者から好評を得た。2007年11月に香港証券取引所、2014年9月にはアメリカのニューヨーク証券取引所に上場した。株式の時価総額は約2300億ドルに達し、創業者の馬雲は中国一の富豪となった。ソフトバンクの孫正義(そんまさよし)はアリババ創業直後に2000万ドルを投資し、アメリカでの上場でソフトバンクは8兆円近い含み益を得た。[矢板明夫]

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