アルキュタス(その他表記)Archytas

改訂新版 世界大百科事典 「アルキュタス」の意味・わかりやすい解説

アルキュタス
Archytas

前4世紀前半に活躍したタレントゥムの政治家,将軍数学者,機械学者。プラトン友人でピタゴラス学徒。数学的学科は,幾何学,数論,球面学(天文学),音楽(和声学)よりなるとして,それらの理論発展にいくつかの重要な貢献をした。ユークリッドストイケイア》第8巻の等比数列の理論は,大部分アルキュタスによるものと推測される。また,音楽における3種の比例中項(等差,等比調和中項)を区別したといわれるが,とくに,立方体の倍積問題を三次元の作図で解いたのは有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルキュタス」の意味・わかりやすい解説

アルキュタス
Archytas

前 375年頃活躍したタレンツムのピタゴラス派の哲学者,数学者。プラトンの友人。エウクレイデス (ユークリッド) にも影響を与えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android