アンタリヤ(英語表記)Antalya

デジタル大辞泉 「アンタリヤ」の意味・読み・例文・類語

アンタリヤ(Antalya)

トルコ南西部の都市。地中海に面する。古代名アッタレイアまたはアダリア。紀元前2世紀にペルガモン王国アッタロス2世が建設した古代都市に起源する。古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡や、セルジュークトルコ時代の建物などが残るほか、同国有数の海岸保養地として知られる。アンタルヤ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「アンタリヤ」の意味・わかりやすい解説

アンタリヤ
Antalya

トルコ南部,地中海に面する同名県の県都。人口67万0229(2003)。旧名アダリヤAdalya。前2世紀ころペルガモン王国のアッタロス2世によって建設され,アッタレイアAttaleiaと呼ばれた。ビザンティン時代以降,港町として栄え,1207年ルーム・セルジューク朝に占領され,13世紀に最盛期を迎えた。ルーム・セルジューク朝が崩壊した後,諸民族の支配下におかれ,1423年にオスマン帝国領となった。漁業養蚕業の中心都市。アダナ内陸イスパルタとは道路で結ばれるが,鉄道の便はない。市内にはローマ時代の市壁が残る。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンタリヤ」の意味・わかりやすい解説

アンタリヤ
あんたりや
Antalya

トルコの小アジア半島南西部、地中海に臨む都市。アンタリヤ県の県都。人口60万3190(2000)。小麦柑橘(かんきつ)類の集散地で、製粉業があり、漁業基地としても活気がある。夏は保養客、海水浴客でにぎわう。空港もある。紀元前2世紀にペルガモン王国のアッタロス2世によって建設された港市で、旧名はアッタレイア。ハドリアヌス門をはじめ古代ギリシア、ローマ、セルジューク・トルコ時代の遺跡も多い。考古博物館もある。付近にはアスペンドスシデなどの古代遺跡がある。

[末尾至行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android