カバノキ科(APG分類:カバノキ科)のアカシデ、イヌシデ、クマシデなどクマシデ属(シデ属)の総称。落葉高木または小高木。葉は互生し、縁(へり)には鋸歯(きょし)または重鋸歯があり、雌雄同株で、雌雄両花序ともに芽中で越冬し、春の開芽とともに開く。雄花序は開花とともに垂れ下がる。雌花序は枝先につき、熟すと垂れ下がって果穂となる。果穂には多くの包葉がつき、その基部に米粒大の堅果ができる。山地の森林内に、ほかの木に混じって生えることが多い。北半球の温帯や暖帯に30~40種あり、日本には5種分布する。名は、果穂が垂れ下がる状態を、注連縄(しめなわ)や玉串(たまぐし)などに下げる四手(しで)に見立てたものである。
[菊沢喜八郎 2020年2月17日]
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