アンティゴノス2世(英語表記)Antigonos Ⅱ

改訂新版 世界大百科事典 「アンティゴノス2世」の意味・わかりやすい解説

アンティゴノス[2世]
Antigonos Ⅱ
生没年:前319-前239

マケドニア王。在位,前276-前239年。アンティゴノス1世の孫。〈ゴナタス〉の称号は意味不詳。デメトリオス1世アンティパトロスの娘の間に生まれる。祖父,父の勢力が挫折した前301年以後ギリシアに雌伏し,前277年バルカンに侵入したケルト人を討ってアンティゴノス朝確立。〈王権とは名誉ある苦役である〉という彼の言は,ストア派哲学者との交際を暗示する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンティゴノス2世の言及

【マケドニア】より

…そしてフィリッポス2世の娘テッサロニケTessalonikēと結婚していたカッサンドロスはマケドニア王と称するに至った(前304)。 彼の死後(前298)その子らの王位争いに乗じ,大王の遺将で最初に王号を称したアンティゴノス1世の子で,かつてアテナイをカッサンドロスと争ったデメトリオスがマケドニア人に推されて王となった(マケドニア王としてデメトリオス1世。在位,前294‐前287)。…

※「アンティゴノス2世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android