アンモ酸化(読み)アンモさんか(英語表記)ammoxidation

世界大百科事典 第2版の解説

アンモさんか【アンモ酸化 ammoxidation】

有機化合物にアンモニア酸素(または空気)を作用させ,ニトリルを製造する目的の化学反応をいう。プロピレンからのアクリロニトリル合成反応はその代表的な例である。ほかにメタンのアンモ酸化によるシアン化水素(青酸)合成も知られている。 このアクリロニトリル合成反応は1960年にスタンダード・オイル・オブ・オハイオ社Standard Oil Co.of Ohioによって最初に工業化されソハイオ法Sohio processと呼ばれ,またこの時に用いられた触媒モリブデンおよびビスマスの複合酸化物とリンを主要成分とするもので,ソハイオ触媒と呼ばれた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

化学辞典 第2版の解説

アンモ酸化
アンモサンカ
ammoxidation

原料有機物をアンモニアと空気(または酸素)とともに適当な触媒上を通して,主としてニトリルを得る反応をいう.代表的な例としては,プロペンをリンモリブデン酸ビスマスなどを触媒とし,流動層反応塔で500 ℃ 以下,3 atm 以下で反応してアクリロニトリルとするソハイオ法と,メタンを白金網を触媒とし,約1000 ℃ で反応させシアン化水素とするアンドリュッソー法がある.アンモ酸化の触媒としては,アルケンにはMoおよびSb系が,芳香族にはⅤ系が,そしてアルカンにはⅤ,Sb,Mo系の各複合酸化物が開発されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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