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アールネ

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百科事典マイペディアの解説

アールネ

フィンランドの民俗学者。K.クローンとともに地理・歴史的方法により民俗学を大成。特に昔話の分類にすぐれ,著書に《比較メルヘン研究》,S.トムソンとの共著《昔話の類型》等がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

アールネ【Antti Aarne】

1867‐1925
フィンランドの民俗学者。ヘルシンキ大学の講師。晩年になってようやく教授職につくという,あまり恵まれない研究条件のもとで,健康をむしばまれながら不朽の業績を残した。彼は独創的な理論家ではなく,K.クローンの説を地味に,しかし明晰,論理的でかつ用心深く祖述しただけであるが,そのことでかえって〈歴史・地理学的方法〉をとる研究者たちの手本となった。彼の評価が国内よりも国外において一層高いのは,昔話の研究史上欠かすことのできない〈昔話の型〉の国際的な分類基準を完成させ,研究上とくに重要な学者間の国際的協調による効果的な環境づくりを促進したことにある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アールネ
あーるね
Antti Aarne
(1867―1925)

フィンランドの民話研究者。高等学校フィンランド語ドイツ語の教師をしながら、昔話の比較研究を進め、1911年には『フィンランド昔話の目録』を発表。これがのちにアールネ自身によって増補され、没後アメリカのスティス・トムソンによってさらに増補され(1927、1961、1964)、現在では世界共通の昔話カタログとして使用されている(『昔話の型』The Types of the Folktale)。このカタログが各話型に与えた番号はAT、ATh、AaThなどの略号により、世界共通に使用されている。研究史上重要なアールネの仕事のもう一つは、『昔話の比較研究』(1913)である。これはカールレ・クローンの歴史的・地理的研究法を昔話研究に応用したもので、昔話の特定のタイプを、民族を超えた規模で比較研究することによって、そのタイプの原型、発生地、伝播(でんぱ)の経路を探究しようとする方法であり、その後ドイツなどの研究者によって充実され、現在でも世界での民話研究の主流をなしている。[小澤俊夫]
『関敬吾訳『昔話の比較研究』(1969・岩崎美術社)』

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世界大百科事典内のアールネの言及

【フィンランド学派】より

…民俗学の一学派。フィンランドのユリウス・クローンJulius Krohnが民族叙事詩《カレワラ》の歌謡群の研究に採用した〈歴史・地理学的方法〉を,彼の子カールレ・クローンとその弟子アールネとが昔話の研究に適用して確立した方法論による一派で,またその学風をも指す。昔話研究の場合は,できる限り多くの類話を集めて,その地域的・年代的相違を比較研究しながら,原型,発生地,成立時期,伝播経路などをさぐって昔話の基本形式を求めることを目的とするが,カールレの弟子のなかでもU.ハルバやマンシッカV.J.Mansikkaなどは民間信仰や呪文の研究に応用して成果をあげた。…

【昔話】より

…その方法は《昔話採集手帖》(1936)の準備を機会にいっそう論理づけられ,体系立てられて,やがて《日本昔話名彙》(1948)に結実した。柳田はアールネAntti Aarne(1867‐1925),トムソンStith Thompson(1885‐1976)の分類とは別に,彼自身の考えによって日本の昔話を〈完形昔話〉〈派生昔話〉の二つに大きく分類,整理した。大要は次の通りである。…

※「アールネ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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