旺文社世界史事典 三訂版「イェルサレム」の解説
イェルサレム
Jerusalem
歴史上ではエジプトの砦として現れるのが最初で,ダヴィデ王以後ユダヤ民族国家の中心とされ,ヤハウェの神殿が建てられた。新バビロニア王国による破壊と支配ののち,ペルシア・セレウコス朝・ローマの支配下にはいり,幾多の反乱と破壊がくりかえされた。コンスタンティヌス1世の時期にキリスト教の聖地とされたが,637年イスラーム勢力の支配下にはいり,十字軍によるイェルサレム王国(1099〜1291)の時期を除いてイスラーム勢力の支配下にあり,イスラームの聖地の1つとされ,20世紀に至った。第一次世界大戦後はイギリスの委任統治地にはいり,1948年以降はイスラエル共和国とヨルダン王国に分割されたが,67年の中東戦争でイスラエルに全面占領されて現在に至る。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報