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イヌザンショウ Zanthoxylum schinifolium Sieb.et Zucc.

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世界大百科事典 第2版の解説

イヌザンショウ【Zanthoxylum schinifolium Sieb.et Zucc.】

山野に自生するミカン科の落葉低木で全体に毛がない(イラスト)。外観はサンショウに似ているが,臭気があり,小枝のとげは対生でなく1本ずつ離れてつくので区別できる。葉は互生し,奇数羽状複葉。小葉は13~21個,対生またはやや対生し,紙質で披針形または長楕円状披針形,長さ1.5~3.5cm,ふちには小さい鋸歯がある。葉の羽軸には狭い翼がある。雌雄異株。夏,枝先に長さ3~8cmの散房花序を出し,多数の帯緑色の小花をつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イヌザンショウ
いぬざんしょう / 犬山椒
[学]Zanthoxylum schinifolium Sieb. et Zucc.

ミカン科の落葉低木。サンショウに似るが枝の刺(とげ)が互生するので区別できる。葉は互生し、羽状複葉で7~9対の小葉があり、小葉は長楕円(ちょうだえん)形または狭卵形で細かな鋸歯(きょし)があり、長さ1.5~4センチメートル、幅0.5~1.5センチメートル、縁(へり)に腺点(せんてん)があり、葉をもむと香りがある。8月ごろ枝先の散房状の花序に多数の淡緑色の花を開く。雌雄異株。花は小さな5枚の萼片(がくへん)と5枚の花弁からなり、雄花は5本の雄しべをもち、雌花は2、3枚の離生心皮からなる雌しべをもつ。果実は(さくか)で、熟すと裂けて1~3個の黒色の種子を出す。本州から九州の低山地の林中に生え、朝鮮、中国にも分布する。名は、サンショウに似るが香りが劣り役にたたないのでいう。[山崎 敬]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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