イヤホン(読み)いやほん(その他表記)earphone

翻訳|earphone

精選版 日本国語大辞典 「イヤホン」の意味・読み・例文・類語

イヤ‐ホン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] earphone )[ 異表記 ] イヤホーン 耳にさし込んだり、かぶせたりして使用する、放送録音された音声を聞くための器具レシーバー
    1. [初出の実例]「『ダムボ』の録音、イヤフォンを用ゐずアフレコである」(出典:古川ロッパ日記‐昭和二八年(1953)六月二七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イヤホン」の意味・わかりやすい解説

イヤホン
いやほん
earphone

電気振動音波に変える変換器一種であって、耳に密接して装着することで、耳に直接音を伝えるようにしたもの。レシーバーとよばれたこともあるが、レシーバーは受信機の意味に使われることが多いので、混乱を避けるためにイヤホンをさす用語としては現在では使われない。

 装着の仕方により、挿入イヤホン、耳のせイヤホン、耳覆いイヤホンなどに分類される。一つまたは二つのイヤホンを頭にかけるバンドと組み合わせて使うようにしたものをとくにヘッドホンとよぶことがある。

 装着した耳にだけ音を伝えることができるうえ、外部騒音の影響を受けにくいなどの利点がある。このため、電話や放送などの業務用、難聴者のための補聴器などに古くから使われてきたが、現在では個人の音楽鑑賞用、学習用などに室内、屋外を問わず利用されるなど、その範囲がきわめて広くなっている。

[吉川昭吉郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イヤホン」の意味・わかりやすい解説

イヤホン
earphone

電気信号を音響信号に変えて直接耳に送り込む電気-音響変換器。頭にかけて耳を覆う載頭型 (ヘッドホン) と,耳孔に挿入して使用する耳孔型とがある。いずれの型式のものにおいても音声電流コイルに流し,振動板駆動するもので,駆動の方法によって電磁型と動電型などがある。載頭型イヤホンは無線電信用や電話用,あるいは放送モニター用として用いられている。また耳孔型イヤホンはラジオや音楽プレーヤ用として多用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「イヤホン」の意味・わかりやすい解説

イヤホン

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のイヤホンの言及

【イアホン】より

…イヤホンとも。電気信号を音響信号に変換し,耳へ直接に音を送り込んで聞く電気音響変換器で,ユニットを耳孔に挿入して使う耳栓型とバンドを頭にかけてユニットを耳にあてる載頭型とがある。…

※「イヤホン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android