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補聴器 ほちょうきhearing aid

翻訳|hearing aid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

補聴器
ほちょうき
hearing aid

難聴者のための音の増幅器。現在では音をマイクロホンで受けて電気的に増幅し,イヤホンから音として出す電気工学的補聴器が採用されている。本体をポケットに入れる標準型,めがねにセットしてあるものなどがあり,イヤホンを外耳道に挿入して使用するのが普通であるが,イヤホンが使えない場合には耳後部の乳突器にあてて音を直接頭蓋に伝える骨導補聴器もある。さらに小型のものでは小指頭大の挿耳型もあり,耳介集音作用,方向感などがそこなわれない。外耳道,鼓膜など音を伝える器官の障害による伝音性難聴には有効な場合が多いが,感覚器や神経系の機能が低下して起る感音性難聴の場合には音の分析能力が低下しているので,あまり効果が期待できない。使用に際しては専門医に聴力検査を受け,使用者自身もある程度の訓練と微調整とを学んでおく必要がある。

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デジタル大辞泉の解説

ほちょう‐き〔ホチヤウ‐〕【補聴器】

難聴者が聴力を補うために用いる、音声を拡大増幅する装置

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百科事典マイペディアの解説

補聴器【ほちょうき】

難聴の聞こえをよくするために耳に装着する補助装置。かつてはラッパ形などの集音器が使用された。19世紀末からカーボンマイクロホンと電磁型イアホンによる電気補聴器が使用され,1901年にアメリカのM.R.ハッチンソンが特許を取った。

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世界大百科事典 第2版の解説

ほちょうき【補聴器 hearing aid】

耳の遠い人(難聴者)が日常生活におけるコミュニケーションの障害を改善するために,音を大きくして聞く器具。19世紀から第2次大戦前までは集音を目的としたらっぱ型や伝音管型,蜂の巣型などのものが使用されたが,近年は電子工学の発達に伴い,電気的に音を増幅する電気補聴器が広く普及している。電気補聴器は,マイクロホン,増幅器,イアホンから構成された携帯用の音声増幅装置である。その歴史は古く,1880年ころA.G.ベルにより電話が発明された後,カーボンマイクロホンと電磁型イアホンを組み合わせた装置として開発され,その後,1921年ころから真空管方式が採用されたが,当初は大型のため固定式であった。

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大辞林 第三版の解説

ほちょうき【補聴器】

難聴者の聴力の補助として用いられる小形の音声増幅器。聴話器。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

補聴器
ほちょうき

難聴で聞こえの悪くなった聴力を補うための電気音響機器をいう。メガホンのような簡単なものは補聴器具などとよび、補聴器と区別している。
 補聴器は普通、音を受けるためのマイクロホン、増幅器、イヤホン、電源から構成されている。増幅器には、音質や音量を調節するための器具がついている。大型のものは卓上などに置き、集団、ときには個人用として使用する。小型のものは個人が携帯用として使用する。一般には大型のものが小型のものよりも音響学的な性質は優れているが、小型なものほど携帯が簡便で目だたないという利点があり、小型でも大型なみの音質をもつものがつくられるようになってきた。小型携帯用の補聴器には次のような種類がある。
(1)箱型 イヤホンを除く部分が一つの箱に組み込まれ、衣服につけて携帯する。
(2)耳かけ型 箱型の箱の部分を小さく変形して耳介の後ろにかけられるようにしたもの。
(3)眼鏡型 箱型の箱の部分をさらに小さく変形して眼鏡の枠のつるに組み込んだもの。
(4)耳孔挿入型 小型でイヤホンと一体にして外耳道の中に挿入するもので、使用していることが目だたないため急増している。
(5)その他 音波を振動として頭蓋(とうがい)骨に伝える骨導型のものがある。耳小骨に振動を伝えるものや、電気刺激として聴神経を直接刺激するものなどの研究も行われている。
 なお、補聴器は伝音難聴には非常に有効であるが、感音難聴では使用が困難な場合もあり、適応したものを選択してある程度訓練を行い、慣れることが必要である。[河村正三]

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世界大百科事典内の補聴器の言及

【難聴】より

…難聴の程度はある特殊な周波数帯域,たとえば,4000Hzのみが低下する場合から全聾になるものまで多種多様である。一方,後迷路性難聴は聴神経腫瘍で代表される脳腫瘍や片麻痺などを伴う脳循環障害の場合にみられるが,その特徴は音がきこえるのに言葉のきき分けが著しく障害されることであり,老人性難聴が高度になると後迷路も同時に障害されるためにこの傾向を示し,補聴器が有効に使用できない場合がある。(3)混合性難聴 伝音性難聴と感音性難聴の両者の特徴を有する。…

※「補聴器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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