インキュベーター(読み)いんきゅべーたー(英語表記)incubator

翻訳|incubator

知恵蔵の解説

インキュベーター

インキュベーターとは、生まれたばかりの乳児を育てる保育器の意。そこから転じて、独自の創造性に富んだ技術、経営ノウハウ等を持つベンチャー企業の旺盛な起業家意欲に着目し、経営アドバイス、資金調達へのアクセス提供、企業運営に必要なビジネス・技術サービスへの橋渡しを行う団体、組織を指す。さらにオフィススペースやコンピューター環境などの安価な提供、融通の利く賃貸契約も行う。インキュベーターの特徴は、単なるレンタルスペースの賃貸ではなく、ハードよりも、ソフトの部分の仕組みや支援体制がそろっている点。入居企業に対して、インキュベーション・マネジャーが配置され、専門的アドバイスや、ビジネスプラン達成に必要な各種専門家のコーディネートを行う。

(竹内文則 富士常葉大学教授 / 森岡英樹 金融ジャーナリスト パラゲイト・コンサルタンツシニア・リサーチ・アソシエイツ / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

インキュベーター(incubator)

孵卵(ふらん)器。
(未熟児のための)保育器。
新規産業の企業を育成し、誘致するために、公機関などが、低コストで提供する施設。技術・経営関係のインキュベーションもあわせて提供する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

インキュベーター

新しく生まれた企業を育成する機関を意味する語。incubatorの原義は〈孵卵・培養器〉。電話,コピー機のリースから法律,会計,マーケティングのコンサルティングに至るまで,創成期の企業が必要とする様々な援助を与える。米国では研究開発型企業向けに広く普及しているが,日本では川崎市に第三セクター方式で1989年に完成した〈かながわサイエンスパーク〉が初めて。通産省も新しいタイプの中小企業助成策として注目している。なお,新しい事業を育成するビジネスを指してインキュベーション・ビジネスという。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

インキュベーター【incubator】

 保育器。孵卵器。
ベンチャー-ビジネスを軌道に乗せるまでの間、施設・機器・資金などの援助を行う組織。また、広く出資者をいう。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インキュベーター
いんきゅべーたー
incubator

保育器ともよばれ、内部の温度(30~32℃)および湿度(60%)をつねにほぼ一定に維持できる未熟児保育用の特殊な温箱をいう。[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

医療過誤

診療過誤ともいい,医療行為一般の誤りをさす。医学知識の不足,医療技術の未熟,診療行為の全体としての疎漏さ,不適切な薬剤や医療器具の使用などが原因となる。具体的には誤診,診断の遅延,手術過誤,注射事故,...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

インキュベーターの関連情報