保育器(読み)ほいくき

百科事典マイペディア「保育器」の解説

保育器【ほいくき】

環境への適応力が小さい未熟児に適当な環境を与える箱。温度湿度等は自動調節ができ,酸素濃度も自由に調節できる。上部は透明な合成樹脂のおおいからなり,観察が容易で,哺乳(ほにゅう),養護,診察,諸処置は四つの窓から手を入れて行うことができ,感染防止効果も考慮されている。
→関連項目未熟児網膜症

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

精選版 日本国語大辞典「保育器」の解説

ほいく‐き【保育器】

〘名〙 未熟児や、疾病があったり観察の必要な新生児乳児を収容する装置。温度、湿度の調節のほか、酸素補給などの設備を備え、収容する子どもに適当な環境を保つ。
※最後の地球人(1959)〈星新一〉「赤ん坊は直ちにプラスチック製の保育器のなかに自動的に運ばれていった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「保育器」の解説

保育器
ほいくき
incubator

未熟児や,呼吸障害などを伴う異常新生児を収容する容器。プラスチック製の箱型で,外界と遮断し,内部の温度,湿度,酸素濃度を調節することができるとともに,感染を防ぐ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉「保育器」の解説

ほいく‐き【保育器】

未熟児や異常のある乳児を収容し、温度などを最適な条件にして保育する装置。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版「保育器」の解説

ほいくき【保育器 incubator】

胎外の自然環境では生存の難しい未熟新生児や幼弱病児,外科手術後の新生児に,乳児期のある期間,生存可能な環境を与えるために,保温,隔離,監視することを目的として考案された装置。
[保育器の歴史]
 早産児体温調節機能が未成熟で,保温に気をつけないと生存が難しいことは古くから気づかれていた。そこで,二重のの間に温湯を通じて保温する装置などが作られたが,現在の保育器の原型となったのは,1880年にフランスの産科医タルニエEtienne S.Tarnier(1828‐97)が考案したものであった。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

国民栄誉賞

内閣総理大臣表彰の一つ。1977年内閣総理大臣の福田赳夫の決裁により設けられた。「広く国民に敬愛され,社会に明るい希望を与えることに顕著な業績のあった者」に贈られる。第1回受賞者はプロ野球選手の王貞治...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android