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インダストリアル・ダイナミックス industrial dynamics; ID

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インダストリアル・ダイナミックス
industrial dynamics; ID

経営システムのなかで,複雑に関連し合う生産,在庫,流通にまたがる流れをシステム・シミュレーション・モデルにより解析し,経営の意思決定構造を明らかにしようとする方法。マサチューセッツ工科大学の J.W.フォレスター教授が開発した。人,資金,設備,材料,製品などの相関と情報のフィードバックの過程,マネジメントにおける意思決定の関連などを大規模なモデルで解析しようとし,このためコンピュータのプログラムとして DYNAMO (dynamic modelの略) がつくられた。このモデルは,レベル level,レート rate,意思決定機構および情報のフローという要素から構成され,フロー・ダイアグラムで表現される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インダストリアル・ダイナミックス
いんだすとりあるだいなみっくす
industrial dynamics

企業の環境適応行動を情報フィードバック・システムとしてとらえ、シミュレーションによって行動変容を解明しようとする理論および手法をいう。もっとも有名なものはフォレスターJ. W. Forresterの開発したもので、単にインダストリアル・ダイナミックスというとき、フォレスターのものをいうことが多い。IDと略称したり、システム・ダイナミックスsystem dynamics(略称SD)とよぶこともある。
 企業の数理的意志決定手法としては、OR(オペレーションズ・リサーチ)など多くのものがあるが、それらのほとんどは所与の条件下での最適解を求めるものであり、条件が変化し、変化した条件が伝達される時間のことは考慮の外に置かれている。IDはこの欠陥を克服しようとするものである。フォレスターのIDでは、システムの構造、方針の変更、情報・決定・行動における時間的遅れが相互に作用して、システムの状態および状態間の変化の大きさが時間的にどのように推移するかをシミュレーションによって追求する。そこで用いられる特別な言語が、ダイナモDYNAMOとよばれるものである。[森本三男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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