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インフレーション宇宙 インフレーションうちゅう inflationary universe

4件 の用語解説(インフレーション宇宙の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インフレーション宇宙
インフレーションうちゅう
inflationary universe

誕生直後の非常に短い間に,宇宙が急激に膨張したという理論的モデル。急激に膨張するさまを経済用語のインフレーションにたとえたもの。この理論では,宇宙空間はちょうど平坦になっていると主張しており,ビッグバン宇宙では説明のできない,宇宙背景放射の一様性などの問題をうまく解決できる。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵2015の解説

インフレーション宇宙

日本の佐藤勝彦、米国のA.グースなどにより提案された、宇宙がごく初期に加速度的に膨張した、という理論。加速度的な膨張をインフレーション膨張という。宇宙定数がなければ、宇宙膨張は宇宙の中に含まれるエネルギーにより重力を受けるので減速膨張になるが、その場合、現在の宇宙が一様・等方である理由が説明できない。減速膨張の場合、宇宙初期の膨張速度が情報の伝わる光速度よりも速くなる。従って、現在観測可能な宇宙には、過去にどんな情報も互いに伝わっていない領域が数多く含まれることになる。これは宇宙マイクロ波背景放射の一様性に反する。この難問はインフレーション膨張で解決される。またインフレーション膨張時の量子ゆらぎで、銀河などが生まれるための密度ゆらぎの起源も説明できる。

(二間瀬敏史 東北大学大学院理学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

インフレーション‐うちゅう〔‐ウチウ〕【インフレーション宇宙】

宇宙創世のごく初期に、指数関数的な急膨張があったとする説。1981年に佐藤勝彦とアラン=グースは、「真空の相転移」が生じて莫大なエネルギーが解放され、超高温の宇宙が加速膨張したという説をそれぞれ独立に提唱。宇宙の地平線問題をはじめ、標準的なビッグバン宇宙論に存在するいくつかの矛盾を解決すると考えられている。インフレーション理論。→膨張宇宙

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大辞林 第三版の解説

インフレーションうちゅう【インフレーション宇宙】

宇宙は爆発的な誕生直後の極小時間に、急速に膨張したという初期宇宙の有力なモデル。1980年代初めに提唱された。

出典|三省堂
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世界大百科事典内のインフレーション宇宙の言及

【天文学】より

…宇宙のエネルギー密度は断熱的な膨張による冷却のため放射優勢から物質優勢になり,銀河が形成されるようになるのはビッグバン開始以来数千万年ほど後と考えられている。 最近,素粒子論の大統一理論が宇宙論に応用されて,ビッグバン初期にインフレーション宇宙という概念が導入された。これによると,物質と反物質量の非対称性や宇宙黒体放射のきわめてよい等方性などの起源が議論できることになった。…

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