ウェーバー=フェヒナーの法則(読み)ウェーバーフェヒナーのほうそく

百科事典マイペディア の解説

ウェーバー=フェヒナーの法則【ウェーバーフェヒナーのほうそく】

刺激感覚との量的関係に関する法則。Sgの物を手に載せて少しずつ重さを増し(S+ΔS)gに至って初めて重さの違いが感じられる時,ΔSを絶対弁別閾(いき),ΔS/Sを相対弁別閾という。E.H.ウェーバーはΔS/S=C(Cは定数)という法則(ウェーバーの法則)を発見した。ただしこれは刺激量が中等度の場合にほぼ妥当することが知られている。G.T.フェヒナーはこれを拡張し,R=C log S(Rは感覚量,Cは定数,Sは絶対弁別閾を単位とした刺激量)という法則を立てた。これをフェヒナーの法則またはウェーバー=フェヒナーの法則という。これも限られた範囲で近似的に成立する。
→関連項目ウェーバー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のウェーバー=フェヒナーの法則の言及

【フェヒナーの法則】より

…〈ウェーバーの法則〉からフェヒナーが導き出した精神物理学的法則であり,〈ウェーバー=フェヒナーの法則〉ともいう。刺激Rが⊿Rだけ変化したときはじめてその差が感じられるとすれば⊿R/Rは一定であり,これがウェーバー比であるが,フェヒナーはこれをもとにして,感覚の強さSは刺激の強さRの対数の一次関数であるとした。…

※「ウェーバー=フェヒナーの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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