ウェーバーの法則(読み)ウェーバーのほうそく(英語表記)Weber's law

  • ウェーバー の 法則(ほうそく)
  • ウェーバーのほうそく〔ハフソク〕
  • ウェーバーの法則 Weber’s law

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

E.H.ウェーバーによって見出された,感覚刺激の識別に関する法則。感覚は主観的なものであるから,その強さ E は相対的にしか測定できない。ある強さの感覚刺激を I とし,ΔI だけ強めるか弱めるかして変化させたとき,初めてその刺激の強度の相違が識別できたとする。この ΔI弁別閾値という。種々の I について ΔI を求めてみると,ΔI/I はかなり広範囲の I で一定である。すなわち ΔI/IkΔE=一定 。これをウェーバーの法則という。この場合 ΔI を絶対弁別閾値というのに対して,ΔI/I を相対弁別閾値ないしウェーバー比という。この法則は,多くの種類の感覚で中等度の強さの刺激に対して成立し,ウェーバー比はたとえば,音の強さについては 11分の1,圧覚では7分の1になる。 (→ , フェヒナーの法則 )  

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世界大百科事典 第2版の解説

ドイツの解剖学者,生理学者E.H.ウェーバーが1834年にたてた感覚の法則。感覚の強さの差を感じる最小の値を〈弁別閾〉あるいは〈丁度可知差異〉(⊿R)というが,それは,それを問題にするときの刺激強度(R)が増せばそれに比例して増すという関係にあり,その比C(ウェーバー比)は一定であるとするもの(⊿R/RC)。これは重さや音の高さや線分の長さの弁別に関して,ある中等度の刺激強度の範囲内で近似的に成立するとされる。

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大辞林 第三版の解説

同種の刺激の量的変化を知覚し得る弁別閾は刺激の強さに比例するという経験的法則。ウェーバーが主張した。

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精選版 日本国語大辞典の解説

生理学、心理学で同種類の二つの刺激を区別しうる最小差異(識別閾(しきべついき))はその時の刺激強度に比例するという法則。一八三一年ドイツのE=H=ウェーバーが主張。

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世界大百科事典内のウェーバーの法則の言及

【ウェーバー】より

…また33年以後ガウスとともに電磁式電信機を組み立て,9000フィート離れた送・受信実験を行った。電磁気学に関しては,電磁誘導の現象も説明できる形式で電流間の相互作用の法則(ウェーバーの法則)を発表(1846)。またR.H.コールラウシュとともに電流の強さの静電単位と電磁単位との比が真空中の光速度とほぼ一致することを実験で証明(1856),電磁気諸量の絶対単位系の導入を提唱した。…

※「ウェーバーの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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