ウサクマイ遺跡群(読み)ウサクマイいせきぐん

国指定史跡ガイドの解説

ウサクマイいせきぐん【ウサクマイ遺跡群】


北海道千歳市蘭越(らんこし)にある縄文時代の住居跡。千歳川と内別川の流域にあり、東西に広がるウサクマイ台地と周辺の川岸に縄文時代早期からアイヌ文化期にいたる遺跡が集中して分布する。縄文時代早期に属する遺跡は2ヵ所、以下、前期2ヵ所、中期4ヵ所、後期2ヵ所、晩期2ヵ所、続縄文時代5ヵ所、擦文(さつもん)時代11ヵ所、さらに近世の炭窯が多数残る。ウサクマイA遺跡には、28の墓坑があり、蕨手刀(わらびでとう)・刀子(とうす)・擦文土器・北大式土器、土師器(はじき)など、古代、東北地方との文物交流が盛んであったことを物語る副葬品が発掘されている。また、ウサクマイC遺跡は、79の竪穴(たてあな)住居が集まる大規模な集落跡である。ウサクマイJ遺跡の一部からは、落葉や落枝からなる泥炭層があり、動・植物遺体のほか縄文前期の土器も発見されている。昭和初期に昆虫学者・考古学者の河野広道によって発見され、以来、7次にわたる調査が行われて、1979年(昭和54)に国の史跡に指定された。現在、地表に住居跡の明瞭なくぼみを残すウサクマイC遺跡に見学コースが整備されている。JR千歳線千歳駅から中央バス「烏柵舞橋(うさくまいばし)」下車、徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android